【平成20年・山岳10大ニュース】※順序不同

◆春香山(907m)山頂付近にある山小屋「銀嶺荘」の管理人を20年間務めてきた竹本勝さんが同山を去る。登山者と交流を重ねながら山の安全を見守ってきたが65歳になったのを機に自身の登山活動を再開する決意。

◆ニセコアドベンチャーセンターは国内最大級のロッククライミング施設を札幌市内に開設。高さ10mの人工壁を設置。約1200平方mの人工壁に、突起物やくぼみを配置した40−50コースを設ける。

◆幌尻岳(2053m)の中腹で60代ぐらいの男性が川の中に倒れているのを登山者が発見。既に死亡。現場は同岳中腹の幌尻山荘から1キロほど下った地点。同署は男性が登山中に足を滑らせて川に転落。幌尻岳では川が増水していた。

◆南暑寒岳に向かう途中で行方不明となっていた東京都の立川孝治さん(57)は道警などの捜索隊に登山道付近で発見され死亡。立川さんは暑寒別岳と南暑寒岳を結ぶ登山道の中間点付近の沢で倒れていた。

◆生態系に影響を与え問題となっている特定外来種セイヨウオオマルハナバチについて道はこれまでの平地での駆除に加え新たに山岳地帯での駆除活動に乗り出した。貴重な高山植物や在来種を守るのが狙い。

◆NPO北海道雪崩研究会は登山者の聞き取り調査などを基に道内105の山で起きた雪崩318件の詳細を網羅した「北海道雪崩ウェブデータベース」をHPに公開。DBの公開は国内初。

◆幌尻岳(2052m)中腹の幌尻山荘横に昨年、設置されたバイオトイレがうまく稼働せず今年もボランティアが多量のし尿の担ぎ下ろし。

◆旭岳(2291m)の標高約1500m付近の沢で札幌市・北千佐子さん(58)が倒れているのを捜索中の道警ヘリが発見。北さんは死亡しており、死因は外傷性ショック。北さんが誤って登山道から転落か。

◆札幌の登山家栗城史多さん(26)が世界第8位の高峰マナスル(8163m)に単独・無酸素で登頂。道内隊の同峰登頂は初。

◆北海道山岳ガイド協会は大雪山系緑岳(2019m)で、計6.8トンの木材を担ぎ上げ全長200mの登山道を作った。昨年に続き2度目。

【その他、気になったニュース】
◆大雪山国立公園区域内にある市町で、ふるさと納税の指定寄付先に同公園の自然保護事業を盛り込む動きが相次ぐ。観光客に人気の高い大雪を前面に出し、自然を守る自治体そのものを全国にPRする狙い。東川町は寄付金の集まりが好調で、上川町も近く条例を制定し、登山道整備などに取り組む方針。

◆熊石地区の冷水岳(1175m)登山会が開催。熊石山歩会が登山道を再整備し3年ぶりに開催。

◆十勝幌尻岳(1846m)に登山中、行方不明となっていた札幌市の男性医師(52)は札内岳南側の沢で捜索中の道警航空隊に発見され病院に搬送。意識はあるものの左足骨折の疑い。
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