【平成14年・山岳10大ニュース】
@八谷さんが道内雪山50山を紹介
栗山町に在住の八谷和彦さんが「ガイドブックにない北海道の山50−私の雪山ハイキング情報」を自費出版。一般的に知られていない山を中心に、積雪期のスキーツアーや日帰り雪山登山に手ごろな50山を選定。八谷さんは22歳で登山を始め、25年間かけて1500m以上の道内157峰に全登頂している。A5判、161頁。1000円。

A3年ぶりに、有珠山山開き

2000年噴火以来、入山規制されていた有珠山の遊歩道の入山が緩和され、山開きが99年5月以来3年ぶりに開かれた。遊歩道は市内有珠町の治山の森から外輪山展望広場まで約2.6キロ。

B登山情報が満載CD−ROM製作
ひがし大雪ガイドセンターは、東大雪の自然やアーチ橋、登山の情報や写真を詰め込んだCD−ROMを製作。内容は、登山情報を満載した「ひがし大雪の四季」など3部構成。

C長見さんがエベレスト登山に成功
札幌中央勤労者山岳会チョモランマ登山隊の副隊長長見重能さんが現地時間の5/18日エベレスト(8850m)登頂に成功。道内の山岳隊としては、2000年の北海道山岳連盟隊に続く快挙。

D意識不明の男性が十勝岳で死亡
十勝岳山頂近くで登山ツアーに参加していた千葉県の篠田俊次郎さん(65)が6/9日に倒れ意識不明で呼吸も停止。6/11日十勝岳山岳救助警備隊が篠田さんを発見し、美瑛町の望岳台に収容。医師が死亡を確認。死因は凍死。

E トムラウシで2人の女性が死亡
台風に見舞われたトムラウシ山(2141m)で7/11から12にかけ遭難事故。愛知県の無職葛西あき子さん(59)と福岡県の主婦島居和子さん(58)が死亡。いずれも不十分な装備と悪天候の中の強行登山が原因。

F全国初・投影装置の開発で登山モデルルート表示
北海道地図は、立体模型地図に防災、観光などの地形情報を投影、視覚効果を高める立体型スクリーン投影装置「ジオ・シミュレーター」を開発。大雪山系の鳥観図も新たに製作。全国初の製品。火山が噴火した際の火砕流や泥流の動きなどを映し出し防災に役立てられる。登山のモデルルートなどのも表示できる。

Gテンギ・ラギ・タウ初登頂
ネパール未踏峰テンギ・ラギ・タウ(6943m)に挑んでいた北海道山岳連盟登山隊(江崎幸一隊長)は12/4無酸素登頂に成功。登頂成功は世界初。山頂に立ったのは江崎隊長と高橋留智亜副隊長。

H道内登山家が雪崩教本を刊行
北海道雪崩事故防止研究会が、山と渓谷社から「決定版雪崩学」を刊行。道内外の雪崩の事故分析、研究成果を踏まえ、最新データを取り込んでいる。

I羊蹄山の登山者が1万人割れて9000人
羊蹄山(1898m)の今季登山者は約9千人で2年ぶりに1万人を割り込んだ。7月から8月にかけて雨が多かいことなどが原因。

【おまけ】

・函館市在住の坂口さんのホームページ「一人歩きの北海道百名山」がアクセス数10万件を突破した。98年9月末に開設し、3年7ヶ月での到達。登山をテーマにした個人のホームページとしては異例のアクセス数。

・余市岳(1488m)に単独で登山した札幌市の男性会社員(26)が吹雪のため遭難。山頂に到着後、キロロスキー場を目指し下山しようとしたが、吹雪のため迷い、雪洞を掘りビバーク。地図、コンパスは持たず、食料もミカン2個だけ。登山届も提出していない。


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